脱原発・東電株主運動
NUCLEAR PHASE-OUT TEPCO SHAREHOLDER'S MOVEMENT
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趣旨説明者に東電から異例の『詫び状』届く!

6月28日の株主総会で脱原発議案の趣旨説明をおこなった浅田正文さん宛に、7月11日付けで東京電力から詫び状が届きました。勝俣会長と西澤社長の自筆の署名が入った丁寧なものでした。

詫び状を受け取ってとても驚かれた浅田さんから、「これまでにこういう事はあったのですか」と尋ねられましたが、脱原発・東電株主運動としては経験のない異例の出来事でした。

浅田さんからお借りした詫び状とそれに対する返信を掲載します。

拝啓このたびの福島第一原子力発電所の事故により、多大なご迷惑をおかけしておりますことを心より深くお詫び申し上げます。

今回の事故により、浅田様をはじめ多くの方々に避難していただかざるを得なくなり、事故の当事者として怯泥たるものがございます。当社といたしましては、株主総会の際に頂戴したお花に込められた思いを真摯に受け止め、みなさまが一日も早くご帰宅できるよう、今後とも国や自治体と連携し、事態の収束に向けて全力を尽くしてまいる所存であります。

今後ともご指導賜りますようよろしくお願い申し上げます。

敬具

平成二十三年七月十一日
浅田正文様

東京電力株式会社
取締役会長 勝俣恒久
取締役社長 西澤俊夫


拝復
私は、去る6月28日の株主総会で「脱原発」を定款に入れるよう株主提案の趣旨説明をした者です。事故収束に向けて、また賠償など今後の対応で日夜ご多用の中、お手紙を頂戴し正直なところ大変驚いています。祈りを込めた「折バラ」についても真摯に受け止めて下さりありがとうございます。

菅直人総理をはじめとする国の原子力政策に大きな振れがあり、国策と共に進んできた御社も大変困惑しているのではないでしょうか。諸々のことをお察し申し上げます。しかし、考えようによっては今が「脱原発」のチャンスです。総理の進め方には問題があるものの「脱原発」の方向がちらちら見えてきています。

国は国として、御社は今をチャンスとして「脱原発」を宣言する絶好の機会ではないでしょうか。土下座までして「誠意をもって対処する」旨の発言された清水前社長さんの誠意の最も大きな形の一つは「脱原発」です。福島県民を苦しめ、子供たちの将来を不安に陥れ、国土等あらゆるものを汚してしまった御社。その罪滅ぼしの最も大きな形は「脱原発」です。

人智を超え、子供たちへのツケ、作業委員の被曝、使用済み核燃料の処理、等私たちの世代では解決できない大きな問題を原発は抱えています。電気が足りる・足りないは二の次です。仮にエネルギーや電気が足りないならば、足りないなりに「少エネ」社会を目指す道があります。「省エネ」は現在レベルからの節電ですが、「少エネ」は私たちに与えられた少ないエネルギーを大切に分かち合って使っていこうというものです。
当然、安全・命・公共交通等が優先されます。

御社が、柏崎も含め「脱原発」の方向を高らかに宣言すれば、日本は大きく生まれ変わります。御社は電力会社のリーディングカンパニーです。大惨事を経験したことを糧としてリーダーシップを発揮していただければ新たな日本が誕生します。新しい日本のために大きな役割を果たして下さるようお願い申し上げます。

お手紙への返信と共に、改めて「脱原発」へ舵を切ることをお願いさせていただきました。

収束の問題、補償の問題、等々の短期的課題、中期的課題、将来の方向性の課題を抱え 会長さん、社長さん、皆さん、疲れが溜まっておられることと存じますが、踏ん張ってひときわ暑い夏を乗り切って下さるようお祈り申し上げます。

 

敬具


【参考】東京電力第87回定時株主総会 共同株主提案議案
http://todenkabu.blog3.fc2.com/blog-entry-129.html

【参考】『誠意』 - 2011年株主提案趣旨説明
http://todenkabu.blog3.fc2.com/blog-entry-142.html


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『誠意』 - 2011年株主提案趣旨説明

2011年6月28日に開催された第87回定時株主総会での議案審議における、株主提案議案の趣旨説明の原稿を掲載します。

株主提案の趣旨説明では、議案の説明とともに議案に関する想いを総会出席者にアピールするため、議案で取り扱った問題に詳しい人や、原発現地の人に説明者になっていただいています。

今年は、原発震災で避難生活を余儀なくされている、福島で農業を営んでいた浅田正文さんにお願いしました。

議長より「3分以内で」との指示があり、例年3分を過ぎると次第に会場からのヤジが多くなる傾向があるのですが、浅田さんの追記にもあるように、趣旨説明は10分を超えたにもかかわらずヤジはほとんどありませんでした。これは驚くべき事で、脱原発議案への関心の高さに加えて、浅田さんの話された内容や語り口に説得力があったからでしょう。


                

浅田正文
避難前:福島県田村市都路町(自給自足農)
仮住い:石川県金沢市

(2011-07-02メモ追記)

  • 転載・転送可。
  • 与えられた時間は3分だが10分を要した。制止されなかった。ヤジもほとんど無く、株主には真剣に聞いていただいたと思う。
  • ガードマンに制止されたが振り切って、自分の席ではなくステージぎりぎりまで前へ出て、株主の方に向き趣旨説明した。時には振り返り役員に語りかけた。
  • 項目名は、趣旨説明の時の段落(一息つく)のためのもの。読み上げてはいない。
  • 原稿と発言とは必ずしも一致していない。その時の気持ちで一部言い回しを変えた。

東電株主総会 株主提案趣旨説明


1. はじめに

私は、原発大惨事により、福島県から石川県へ避難を余儀なくされました。原発から20Km余りの避難指示区域に住んでいました。
第3号議案 定款一部変更の件につきまして、補足説明致します。株主総会開催通知9ページです。

2.誠意

6月11日のことです。この日は雨でした。母親を中心とするグループが福島から我が社へ、「学校グランドの汚された土の処分等を求める申し入れ」に来ました。事前に約束をしていたにも拘わらず、雨の降りしきる中、玄関はおろかひさしのある場所にも入れてもらえませんでした。詫びるどころか被害者である福島県民を門前払いしたのです。
社長さんは避難所で土下座して「誠意をもって対処したい」旨の発言をされていました。
社長さんの言う誠意とはどのようなことでしょうか。

3.第二の故郷・販売農家・自殺

さて、私は17年前に、自給自足を目指し、東京から福島へ移り住みました。その生活が一瞬のうちに奪われてしまいました。第二の人生と第二の故郷が奪われてしまったのです。ましてや、農業・酪農・漁業で生計を立てていた方々は、何もかも総てを奪われてしまったのです。将来を悲観して自ら命を絶った方もあります。強制移住させられた飯舘村の酪農家の牛との別れのニュースには涙を禁じえません。
対して、東電役員の方々は、報酬をもらっていますが、返上して被災地へ廻すことは考えないのでしょうか。

4.誠意を形に

誠意を形にして欲しいのです。例えばです。
南相馬市の病院では、お医者さんが一人で1日に170人もの患者を診察していると報じられました。東電病院から医師と看護師の半分を応援に出すことを考えましたか。東電病院は7階建ての立派な病院です。
風評被害に苦しんでいる福島と近隣の野菜を、社員食堂で 来る日も 来る日も 来る日も、使い続けていますか。

福島の子供たちは、屋外プールの使用を禁じられています。校庭での活動も制限されています。野原でも遊べない。育ち盛りなのです。株主の皆さん、役員の皆さん、皆さんの子供や孫と、置き換えてみて下さい。

5.想定外・組織のひび割れ

そしてまたも聞いてしまいました。「想定外であった」と。本当にそうなのですか。貞観地震のことを知っていたのではありませんか。経済性のために安全性を犠牲にしたのではありませんか。
ところで、福島第一原発では1・2・3・4・5号炉のシュラウドのひび割れが相次ぎました。シュラウドは原子炉の要です。この他にもトラブルが多発しています。これは装置、即ちハードのひび割れです。
わが社のひび割れはハードばかりかソフトとしての組織にも及んでいます。数あるヒューマンエラーの中でも、昨年、第一原発6号炉の定期点検中に、誤って5号炉のECCSの制御ケーブルを抜くという重大なミスがありました。この時5号炉は運転中でした。そして2週間後に誤りにやっと気がついたのです。

6.原発は人智を超えたもの

わが社は、ハードもソフトもひび割れしています。原発を動かす資格はありません。
ましてや①原発は人の智恵を超えたものです。②使用済み核燃料無害化の技術を人類は持っていません。③作業員の被曝という犠牲に立った電気です。④CO2発生を抑制できないし、⑤定常時でも冷却に大量に使う水を海へ温かいまま戻しています。
人智を超えたものをつくってはいけないのです。動かしてはいけないのです。子供たち、孫たちにこれ以上ツケを廻してはなりません。

7.おわりに

福島に帰りたい。でも帰れない。少し大袈裟にいえば私たちは流浪の民となりました。やるせない、無念、悔しい、どんなに言葉を並べてもこの気持ちは言い尽くせません。このような経験は私たちだけで十分です。株主の皆さん、全国の皆さんに経験して欲しくはありません。
株主の皆さん!! 「さようなら原発」「脱原発」を高らかに議決して下さるようお願い致します。
この"折バラ"は放射能から福島の子供たちを守る市民グループのために祈りを込めて折ったものです。この祈りを会長さん、社長さん、共にして下さい。("折バラ"を1本ずつ渡す)

以上

(2011-06-24 修正2011-07-02)


【参考】東京電力第87回定時株主総会 共同株主提案議案
http://todenkabu.blog3.fc2.com/blog-entry-129.html


『第87回株主総会についての抗議と質問状』を提出

2011年7月8日、脱原発・東電株主運動は、去る6月28日に開催された東京電力第87回定時株主総会について、議事運営の目に余る酷さに抗議し、どうしてそのようなことが行われたのかをあらためて問いただすため、勝俣会長宛の『第87回株主総会についての抗議と質問状』と題する文書を提出しました。




東京電力株式会社 会長 勝俣恒久様

第87回株主総会についての抗議と質問状

       

2011年7月8日
脱原発・東電株主運動

                            
                           

 この度の我が社定時株主総会は、世界中が注目する中開催されました。しかし、我が社には福島第一原発での重大な事故を起こしたという自覚があるとは言えず、我々が総会参加するようになってから20年間繰り返されてきた総会運営を反省し、改革するという真摯な気持ちは皆無でした。ここに、以下のことを抗議し、取締役会の猛省を求め、すべての株主への回答としてホームページへの掲載を要求します。

1)議長解任動議を受け付けたにもかかわらず、他の役員に議長を一旦委任することなく自らの解任動議を審議したことについて
 3.11の震災を契機に起こった福島第一原発のメルトダウン、メルトスルーを含む重大事故を起こした最大の責任者である勝俣会長は、その責任をとって辞任すべきであるのに、総会の議事進行役を務めたばかりか議長解任動議が出たにもかかわらず、他の役員に一旦議長を譲ることすらせずにそのまま審議するという暴挙に出ました。そのことについて勝俣会長に抗議し会長自らの回答を求めます。

2)株主提案や動議に賛否のカウントを正確にしなかったことについて
 国民注視の脱原発提案について、また他の議案や動議についても賛否のカウントをすることなく、一瞬の判断で賛否を決めて宣言したことは株主総会の否定です。
 数人の株主から賛否のカウントをするよう要求や動議が出された際、「おふたりの株主から委任状をいただいており、それは合計1,070,810個で、出席の株主の過半数を超えている」と発言。議長自らが総会そのものに意味がないことを宣言しました。
 この時、当日の出席株主の議決権行使個数は1,306,633個と発表しましたが、議長が発言したその時点の入場者数は9,282名。最終入場者数は9,309名でした。どの時点で有効株数を決めるのか?動議に対して賛否を問うのであれば、多くの株主が主張したように参加株主の賛否をカウントし、持ち株数も正確に出さなければなりません。我が社は勝俣会長の発言で分かるように、総会開催前に既に結論を出していたのです。これは総会を形骸化させてきた悪しき伝統であり、猛省を求め、具体的な改善策を求めます。
 また、メイン会場だけでなく2?5会場まで係員を配置し、参加できるよう配慮していると説明していましたが、メイン会場以外は動議や議案に賛否の意思表示すらできなかったこと、係員が賛否の挙手を促すこともなかったことが複数の株主の証言で明らかになっています。これについても会長の説明と何故異なるのか回答を求めます。

3)「定時株主総会決議通知」が総会翌日に株主の手許に送られてくることについて
 以前より、私たちはこの通知が株主総会が行われる前に印刷されていることを問題にしてきました。我が社はその度に「配当金を一刻も早く欲しがっている株主のため」と言い訳をしてきましたが、今回は無配でしたが翌日の昼には配達されました。これは株主総会をまったく意味のないものと考えていることの証拠であり、事故の反省をしていない証拠でもあります。この通知に関してはどの部署で決定され、何日に印刷され、郵便局に運ばれたのは何日であるか、具体的に回答ください。また、これは適正で問題はないと考えているのか回答ください。

4)勝俣会長の「希望が見えない」発言について
 ある株主の、「この株主総会を世界中が注目している。あなた方の答えが、様々な格付け会社の格付けに影響する。希望を聞きたい」という発言を受けて勝俣会長は「希望とおっしゃるが、残念ながら希望は見えておりません」と発言。会場の株主を失望のどん底に落としました。世界的に影響を持つ大企業の会長として失言では済まされないものです。この発言について会長自らの反省の言葉と、勝俣氏に会長職を任せてよいかどうかの取締役会としての見解を回答ください。

5)株主提案の分割審議動議について
 脱原発・東電株主運動が提出した第3号議案について、分割審議動議を提出した株主が、「この提案を否決するということは、もし今後事故が起こった際、役員の皆さんは明確な責任が生じるのですよ」と確認されました。それを無視して第3号議案を否決したわけですが、その際賛成票を投じた代理人を出席させていた2社の株主名を回答ください。また議決権行使書で第3号議案を否決した企業名を上位100社(地方自治体なども含みます)まで回答ください。
 また、動議の際、議長は一旦分割審議の動議が「反対多数で否決されました」と宣言しておきながら採決の取り直しをしましたが、ふたりの代理人が最初は分割審議動議に賛成の挙手をしたのではないですか?それについても回答ください。

6)第3号議案の「不明棄権」の中身について
 総会終了後、我が社は第3号議案について賛成8%、反対89%、不明棄権3%と発表しましたが、この不明棄権の中に当日総会に足を運んだ9309名が入れられているのではないでしょうか?この3%は自らの「もの言わぬ株主」であったことへの反省を込め、総会に出向き我が社を立ち直らせたいという思いの株主であったのではないでしょうか?このうちの2%が第3号議案に賛成であれば、賛成は10%に達し、来年も同じ議案が提案出来るはずです。この8%、89%、3%の株主数、株式数を回答ください。更に、議決権行使書(インターネット含む)の有効数も株主数、株式数夫々回答ください。

以上、取締役会で討議した上で、7月29日までにホームページに掲載ください。


東電株主運動7月例会

●2011年7月10日(日)
●東京ボランティア・市民活動センター印刷室
 (JR・地下鉄飯田橋の上、セントラルプラザ10階>>>地図)
●10:00~14:00
●ニュースの印刷・発送作業を行います。
 その後例会を、引き続きボランティアセンターにて行います。
●お問い合わせはページ右下のメールフォームからお願いいたします。


株主総会が終わって

2011年6月28日に東京電力第87回定時株主総会が開催されました。

過去最高の9309人が参加し、所要時間は過去最長の6時間9分でしたが、内容は例年に増して酷いものでした。勝俣会長の議事運営はグダグダで、取締役の面々の答弁も木で鼻を括ったようなものばかり。これだけの時間をかけても、とても審議が尽くされたとは言えないものでした。

「原子力発電からの撤退」を掲げた株主提案である第3号議案は、残念ながら否決されました。東京電力は、賛成票を投じた株主の比率は約8%であるとしていますが、この中には会場で議案に賛成した株主の株数は全く含まれていません。

賛成の比率が10%を越えれば翌年の総会に同じ議案を提案できる(逆に言えば10%未満だと3年間は同じ議案を提案できない)という会社法の規定があることも考え合わせると、今回の採択は、提案者にとっても、また賛成してくださった株主にとっても、不当なものであったと言えるでしょう。

私達は、この件も含めた総会の問題点を分析し、あらためて東電に対し抗議することにしています。




プロフィール

脱原発・東電株主運動事務局

Author:脱原発・東電株主運動事務局
私たちは1989年以来、株主の立場から脱原発を訴えています。ぜひ会員になって活動を支えてください。株主でなくてもなれます。ニュースを年10回発行。年会費2500円です。
郵便振替口座 00180-3-653582(加入者名:脱原発・東電株主運動)

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