脱原発・東電株主運動
NUCLEAR PHASE-OUT TEPCO SHAREHOLDER'S MOVEMENT
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「東電に反省を促す会」報告
 8月5日に、東電に赴き、上記の会を東電担当者と行いました。東電側の連絡ミスで、当日担当者が揃っていませんでしたが、今回は明確な回答を求める「質問書」の形式だったため、来られる方だけということで行いました。東電側は、総務・法務室の3名。株主運動は5名の出席でした。

 今年の株主総会は、会場外にも在特会系の団体が大勢押しかけた異様な株主総会でしたが(「東電は右翼団体にひれ伏した」株主運動ニュースNo.258、8/3ブログ記事参照)、東電の担当者の認識はとても甘く、会場正面に設置された東電の看板を覆い隠すように、「しきしま会」の横断幕が総会終了後まで張られていたことを知りませんでした。
 その場所は、東電との事前打ち合わせの際に提示された見取り図では、アピール行動禁止区域に当たることの認識もありませんでした。

 また、取締役会が明確に反対した第2号議案「原発再稼働」の提案者に質問が出された際、「この提案は3名の株主から出されていますが、趣旨説明したヒガシカワ氏以外の2名の方はいらっしゃいませんか?」という会場への呼びかけも行わずに、提案後退席予告をしたヒガシカワ氏に代わって、議長と取締役が答えてしまったことの重大さも認識していなかったことに、更なる東電の崩壊を見ました。

 当日に提出した「東電株主総会の運営に関する質問書」(この報告の末尾に記載)のDに記してある、連続した2名の質問者のうちの女性は、昨年の最後の発言者と同じ人物であることも確認しました。この女性は、昨年は提案株主席の斜め後方に座り、口汚い言葉でヤジを飛ばし続けていましたので記憶に残っておりました。
 今年は議長席の正面マイク席の直ぐ後ろの席を目掛けて座り(「ここだわ」という声を聴いた株主が存在)、私たち株主運動の9名がそれぞれ趣旨説明をするあいだ中、書くのもはばかるような、提案内容とは無縁なヘイトスピーチで多用されている言葉を、趣旨説明者に聞こえるような声でヤジり続けていました。

 以上のことから推測されることは、「しきしま会」なる団体や2号議案提案者のヒガシカワ氏と東電は事前打ち合わせを行っており、その強硬な態度に屈してしまっているということです。私たちが脱原発を掲げて東電株主総会に乗り込んだ1990年頃はびこっていた「総会屋」よりも悪質な在特会系団体が、株主総会に入り込む道を与えてしまったと考えます。

 質問書以外に口頭で、以下の2点の要望をしました。
1)関西、中部、四国電力が既に実施している「議決権行使書の記入方法」と同様のものを次回の株主総会開催通知に同封すること。
2)総会での指名の公平を担保するために、米国企業で行われているような、会場での発言にあらかじめ希望を募り、そこから議長が抽選で株主番号を指名する方法を取ること。
 質問書と口頭での要望への東電の回答に関しては、追ってお知らせします。(K)

東電株主総会の運営に関する質問書
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東電は右翼団体にひれ伏した
 6月28日、東電株主総会は開催された。昨年同様9電力は同日開催され、同日開催への非難などなかったかのようだ。脱原発・東電株主運動が株主提案を始めてから26年目となった今年は、303名2503個(約25万株)で9件の議案を提出した。

 昨年は、3名のグループが原発推進議案を出し、会場内からも「再稼働推進」の意見が出され、脱原発の意見や質問には多くのヤジが飛び交ったが、今年は会場の空気だけでなく外の景色も変わった。

 会場の代々木体育館に着くと、東電の案内板の半分以上が見えないように在特会系の団体の大きな横断幕が張られ、日の丸の紋付きの着物を着た萌えキャラの幟も何本か翻っており、9時前にもかかわらず10人ほどがスタンバイ。その横には、右翼団体にはもれなく付いてくる公安が30人ほど。

 その後「日本製原発は安全です。」「原発即時再稼働せよ!」と書かれたパネルを持つ10人ほどが現れ、更に「放射線の正しい知識を普及する会」の12頁オールカラーの季刊紙を配布する人びとも到着。東電は私たちには正面からそれた場所を指定しておきながら、右翼団体には向こう正面の最高の場所を提供するという厚遇ぶり。東電が設置した案内板の表示が見えなくても文句も言わない。

 株主総会では1議案につき3分の制限時間の中、9名で趣旨説明を行った。その後の会場からの質問には、毎年「公平に」指名すると言いながら、いきなり私たち脱原発の提案株主が座るBブロックから立て続けに2名の原発推進者を指名するなどルール無視。推測だが、あらかじめ決まっていた人の隣の人を數土会長が間違えて指名したため、隣同士2名に質問の機会を与えたのだろう。

 2番目に指名された女性は昨年、私の左後方におり、私たちの発言に口汚ないヤジを飛ばし続け、そのうえ最後の指名者として脱原発参加者への罵詈雑言を大声でわめいた人物。昨年はヤジとそぐわないブルーの花柄のワンピースだったが、今回はサーモンピンクのワンピースで、養殖のサーモンが危険な餌で育てられ人間に害を引き起こしていることを連想してしまった。彼女は会長の正面、マイクの後ろに陣取り、私たちの趣旨説明の間中、ブツブツと低い声で発言者をDisっていたが、マイク係は注意しなかった。

 指名された質問者15名のうち脱原発の発言者はたった5名。そのうち提案株主は2名しか発言できず。この傾向は毎年なので、この点について作戦が必要なことを痛感した。

 原発推進の発言者に共通なのは、放射能で死んだ人は一人もいない。除染は必要ない。朝日新聞「吉田調書」はデマである。菅直人が首相だったから原発事故は拡大した。など。同じ原稿を数人で持ち、指名されたら読み上げるという方法のようで、これは昨年と同じ手法。以前、私たちもこの手法を使ったことがある。

 ただ、私たちは質問をいくつか作り、自分で肉付けして発言するようにしていたが、緊張を強いられる場所では、読み上げられるよう文章を作成しておいた方がよいかもしれないと感じた。もちろん、既に他の方が読んだ質問を読まないことは当然である。彼らは原発の知識はもちろん、新聞も読んではいないと見えて、自分の言葉で語ることができない。肉付けができないので底の浅さが直ぐに露呈してしまう。自信のなさを大声で叫ぶことで隠そうとしているのだと、今回静かに聞いていて理解した。

 數土会長、廣瀬社長は、原発推進の意見が出る度に「心強いご意見ありがとうございます」と何度も繰り返した。更に私たちへの質問にはまともに答えず、関係ない話を延々と繰り返したりするのに、質問なのか意見なのかも判然としない彼らの発言には、「こういうことでよろしいでしょうか?」などと論点を整理してやり、担当取締役の回答が終わると「この回答でよろしいでしょうか?」とまでへり下る始末。

 ヘイトスピーチが規制されたため、外での活動ができなくなった右翼団体。新手の総会屋としてデビューした彼らを東電は諸手を挙げて受け入れていいのか! 數土会長、廣瀬社長の態度は取締役会で問題にならないのか? 今年も総会反省会(正式名称「東電を反省させる会」)を共同開催し、その点を重点的にただしたいと思っている。

 更に来年の株主総会には、万難を排して多くの脱原発株主に参加していただきたいと切に願っています。(K)
*脱原発・東電株主運動ニュースNo.258(2016年7月10日発行)より。


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Author:脱原発・東電株主運動事務局
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