脱原発・東電株主運動
NUCLEAR PHASE-OUT TEPCO SHAREHOLDER'S MOVEMENT
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「大地の風」を受けよう!=地中熱空調システム見学会に参加して
 見てみれば、へえぇ、なるほどね、システムも一見単純明快、簡単な(?)装置の組み合わせである。開発者の橋本氏ご本人さえ「女性にも簡単に組み立てられます」、と宣伝番組の中で述べているほど。

 地中に深さ5mの穴を掘る。ここに外側アルミ製、内側ポリエチレン製の二重構造になった直径40センチ、長さ5mのパイプを設置する。そして小型ファンで外気を取り入れ、「地中熱」で冷やし、地中と同じ温度になった空気を家の中に送り込む。地下5mの温度は年間ほぼ一定の16度前後、だから室内はほとんど冷暖房をエアコン等に頼らなくても過ごせるのである。

 使用電力は1/3から1/2になるという。山口県宇部市のある家庭ではエアコンを設置していない。それに家中の温度がほぼ同じなら、特に真冬は心筋梗塞など起こしにくいだろう。

 パイプの底にはわずかに水が溜まっている。外気が熱交換され冷やされるとそれは結露となり、パイプの底に溜まる。その際、取り入れた外気に含まれる花粉や空中の有害物質がここで浄化される。保育園の導入実績があり、子どもたちにもよい影響があるようだという。

 このシステムを開発したのは山口県に在住の建築家、橋本東光氏。独学で建築家になった人である。1970年代の石油ショックを体験し、化石エネルギーに頼らない自然エネルギーを利用した家を造ろうと、将来を見据えた。30代の初め、最初に建てた家の床下には、「ぐり石」と呼ばれる敷石を置いた。石焼きイモのあの石と同じ原理で蓄熱効果がある。

 あるとき、幼年時代から慣れ親しんだ秋芳洞の中で思いついたのが、地中の温度は一定だ、ということ。工場に戻ると、地中にいくつも長さの違う穴を掘り続けた。その結果「5m、16度で年間ほぼ一定」にいきついた、という。

 このシステムを完成させた1998年から必死の売り込み、しかし当初の説明会には一人の参加もなかったという。2005年に愛知県で開催された愛地球博で「瀬戸日本館」の空調システムに取り上げられたことにより国内外から大いに注目を集め始め、現在はカナダのエネルギー省で導入されている。

 今回の東日本大震災により仮設住宅を造る建築会社から空調の仕事を請けたが、大幅なコストダウンを迫られた。「自然エネルギーで災害を受けたものは自然エネルギーで回復させる」と橋本氏はいう。その意気込みもあって、組み立て機材のコンパクト化を図り、なんと、各パーツを宅配便扱いで全国どこへでも送れるようにしたのだ。これにより輸送費が大幅に削減できた。

 設置の敷地面積は一般家庭用なら畳1畳分ほどが家の外(たぶん)に必要となる。2階などに送風するなら外壁にパイプの配管が必要か。システムの設置ができる建築業者は会員制で登録されている。モデルハウスの見学も可能。設置費用は、一戸建て住宅の場合200~250万円ほど。

 現在も国の補助金制度はあるのだが、許可基準が厳しい。近い将来、応募基準の緩和、充実が強く望まれる。そして、一般家庭用にはオール電化のもとでの設置である!
 が、これは今後ぜひ変更してほしい要件だ。調理にはなんといってもガスがよい。

 そのほか詳しくはHPをご参照ください。
http://www.geo-power.co.jp/(ジオパワーシステム株式会社)

*「脱原発・東電株主運動ニュース」No.210(2011年9月4日発行)に掲載された記事です。
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コメント

[花粉や空中の有害物質がここで浄化]される効果もあるのはいいですね
[2011/10/02 21:36] URL | nabemono #- [ 編集 ]


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