脱原発・東電株主運動
NUCLEAR PHASE-OUT TEPCO SHAREHOLDER'S MOVEMENT
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日本中原発を止めていても電力はまかなえた
猛暑日の実績に基づく電力需給計算
 今年の夏は東京では35度を超える日も少なく、昨年に比べれば過ごしやすい日々が続き、そのため電力消費量に余裕があったように言われています。しかし気温補正(昨年の同時期同気温の需要量を推定、でんき予報の「前年相当日の実績」に相当)をした電力消費量で計算すると、昨年と今年のピーク電力量は1000万から1500万キロワットも減っていることも事実です。

 これは、節電とピークシフトの影響であり、このこともあって東電管内は「まだ余裕がある」状態でした。いっぽう、東北電力は水害の影響などで、当初あった余裕はなくなりましたが、東京電力からの送電量を増やしてしのぎました。

 東京電力管内で夏に稼働中だった原発は柏崎刈羽の3機で、合計出力は381.2万キロワット、最大ピーク時の供給可能電力は5460万キロワットですから、5460万キロワット-381万キロワット=5079万キロワット、が原発の無い状態での東電供給力ということになります。

 ここで、今年の夏でも暑い日だった8月9~11日の3日平均を例に取ってみてみます。
 この3日のピーク予測は午後2時の時点で5020万キロワットとしていましたから、まだ間に合う計算になります。実際のピーク電力消費量はそれよりももっと低い4851万キロワットで、十分余力はありました。

ピーク8月9日の各電力の状況
 関西はどうかといいますと、供給力3010万キロワットに対し予測2750万キロワットで差し引き260万キロワット、稼働中の原発は美浜2、高浜2、3、大飯2で合計337.1万キロワット、差し引き77.1万キロワット不足。(午後2時の実績2748万キロワット)

 中部電力は供給力2822万キロワットに対して予想最大2520万キロワットなので差し引き302万キロワットの余裕があり、原発は全部止まっているので影響なし。その分足りない関西に送ることが出来ます。(午後2時の実績2520万キロワット)

 九州電力は供給力1735万キロワットに対して予想最大1560万キロワット、原発の設備は玄海1、4、川内2が稼働中で合計出力が262.9万キロワットありますので、175万キロワットの余力との差が87.9万キロワット不足、これを四国、北陸電力から融通すれば良いのです。(午後4時の実績1525万キロワット)

 中国電力の予想最大は1070万キロワット、供給力は1220万キロワットで差し引き150万キロワット、原発は島根2が稼働中で82万キロワットを差し引くと68万キロワットの余力です。(実績データの掲載なし)

 北陸電力は供給力604万キロワットに対して最大予想540万キロワット、原発は全部止まっていますので差し引き64万キロワットの余力。(実績データの掲載なし)

 四国電力は供給力620万キロワットに対して予想最大は550万キロワット、差し引き70万キロワット。原発は伊方1、2が稼働中で113.2万キロワット、差し引き43.2万キロワット不足。(実績データの掲載なし)

全国的にも設備はまだ余裕
 8月9日のような暑い日でも日本全国を合計すれば、最大電力でもまだ余力があります。もちろん供給予備が3%しかないことになるので、実務的には足りていないという意見もあり得ます。安全を見越した供給予備力は8%、少なくとも5%は必要という意見もあります。

 もし本当に足りなくなるのならば、需給調整契約に基づく供給停止をすればいいのです。
 ここまでの計算では自家発電の新たな買い取り(いわゆる埋蔵電力)については計算に入れていません。経産省によると自家発電の余力は160万しかないと言いますが、逆に言えば160万キロワットも追加できるのです。電力消費量の1%、原発1機分以上です。

 また一部の自家発電は、燃料代が掛かる割には電力の買い取りがキロワットあたり7円程度では割が合わないので稼働していないといいます。例えば燃料代を電力会社持ちにすれば稼働する自家発電もあるわけです。背に腹は代えられないならばそういう手段もあります。

 電力会社の火力発電所や揚水発電所の一部は、未だに供給力に計算されていないものがあります。建設中の火力の早期運転開始もあります。切迫すればまるで打ち出の小槌よろしく、設備が「出てくる」不思議な国です。

 年に何回もないような暑い日でも計算上プラスなのですから、設備が足りないということはありません。原発を止めても大丈夫だったのです。(Y)

*「脱原発・東電株主運動ニュース」No.211(2011年10月2日発行)に掲載されたものです。
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[2011/10/20 15:16] | # [ 編集 ]


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