脱原発・東電株主運動
NUCLEAR PHASE-OUT TEPCO SHAREHOLDER'S MOVEMENT
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株主総会にも戦争の足音──原発を並べて戦争できると思っている人々も登場
様変わりの株主総会
 東京電力株主総会に出席した。通算20数回目になるが、これまでよりも野次の数の少なさを感じた。しかし出席株主の構成には大きな変化も感じた。昔は多かった総会屋とおぼしき連中や動員株主のような人たちはめっきり数が減ったようだ。

 一方で、株主提案に私たちと全くベクトルの異なる人物(個人か集団かわからないが)が登場した。中でも特筆すべきは、柏崎刈羽原発の再稼働を要求する提案が行われたことだ。なお、この提案を東電は拒否して否決した。つまり会社側が再稼働をしないこととした、ということになるわけだ。

 会場質問でも、突如として「中国の脅威が……」と叫び、東電の火力燃料を運ぶ船舶が南シナ海あたりで武力攻撃や拿捕されたらどうするつもりかといった、今の安保法制の議論を先取りした(?)かのような、見当違いの発言をするかと思えば、中国の軍事的脅威があるから原発を再稼働せよと主張する。これまでに見られない光景だった。

 いわゆる「ネット右翼系」と「在特会系」の合体したような喧噪、ヘイトスピーチが叫ばれる。こちらの提案に反対する野次も飛ばすのだが、東電の議案にも反対している。そうぞうしい割には何をしたいのか全く分からなかった。

格納容器ベントは「約束違反」
 私が文書で提出していた東電への事前質問に対して、実に恐ろしい回答がなされていた。それは「格納容器ベントのタイミング」に関することだ。

 柏崎刈羽原発1、5、6、7号機に取り付けている「格納容器ベント装置」は、原発が過酷事故を起こし、最後の砦である格納容器が破壊される危険性が高まった場合、事前に発電所長の判断で、内部のガスを大気放出して圧力を下げるための設備だ。希ガスと呼ばれる放射性物質のキセノンやクリプトンは全量放出される。ヨウ素も相当量出ることになる。

 格納容器は絶対に守らなければならない。失敗すればチェルノブイリ原発事故のように、 大気中にプルトニウムなどの全ての放射性物質を大量にまき散らすことになる。

 メルトダウンなどの過酷事故になれば、格納容器を守るために放射能を含む気体を放出しなければならないというのが、格納容器ベントの考え方だ。これは「約束違反」である。大量の放射性物質を拡散させながら格納容器を減圧するなどは設計基準事故を超える。このような事態が避けられない原発は、そもそも認可してはならない。

 この装置の運用方法が全く分からないので「住民避難の実施状況が把握できない場合は、ベントをしないとの判断であると思われるが、特殊な気象条件が出現している場合も、ベントが出来ないケースが存在すると思われる。それらについても説明すること。」という質問を出していたが、これに対する答えがすさまじい。

恐ろしい回答
 事前質問に対して「ベントが出来ない気象条件は無い」「ベントをするに当たってはファックスや職員を派遣する等で広報対応する」という趣旨の回答がなされた。また、「格納容器が破損するよりもベントをしたほうが遙かに住民被曝を低く抑えることが出来る」などと説明した。ベントは事前の手順書に従い発電所長が原発の安全を確保するため、必要に応じて実施すると断言した。しかし手順書の公開は拒否した。

 いかなる気象条件でもベントが出来るとなれば、格納容器が危機的と判断すれば、気象条件が悪かろうとベントをする。この回答は重大だ。

 柏崎刈羽原発は日本海にあるから、冬は大雪に見舞われることもある。強い季節風は遠くまで放射能を拡散させる。気象条件が悪ければ拡散した放射能は地表付近を漂い、住民を直撃するかもしれない。福島第一の事故では、内陸に風が吹いていた時間帯にも格納容器ベントを試みている。これが被曝を増大させる一因になった。

 ベントは、もともと約束違反で、住民を大量被曝させ、従業員も活動不能な事態に追い込む危険性が高い。いかなる気象条件でも作動させると「悪魔の宣言」をしてくれた東電。これでも柏崎刈羽原発の再稼働を認めるつもりですか。と、原発再稼働を求める地元の商工会議所と議会に問いたい。(Y)

*脱原発・東電株主運動ニュースNo.249(2015年7月12日発行)より。
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