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東電3被告に厳正な法の裁きを

脱原発・東電株主運動事務局

2017 年6 月30 日に始まった東電刑事裁判は、2018 年12 月27 日までに36 回の公判
が開かれ、ついに3被告に「禁錮5年」の求刑が告げられました。
 この間、時には月に5~6回もの怒涛の公判ラッシュが続き、福島から東京地裁まで通
うことは、体力的にも経済的にも大きな負担でした。つくづく、福島地裁が東京地裁に移
送さえしなければ、私たちの負担は格段に小さかったのに……と恨みに思います。
 しかし、朝早くから傍聴の行列に並んでくださり、当選しても福島からの参加者に傍聴
券を譲ってくださる支援者のみなさまには、幾度感謝しても足りません。本当にありがと
うございます。3月12、13 日の最終弁論で結審となりますが、最後まで、傍聴と報告集
会へのご参加をお願いいたします。
 さて、ここまで36 回の公判を傍聴してきた私は、「3被告の有罪」を心から確信してい
るのですが、どうやら世間にはこの事実が伝わっていないようです。
 先日、「厳正な判決を求める署名」を街頭で集めた際に、「いや、だって貞観地震ほどの大
津波が襲うなんてこと、あの時点では誰も考えていなかったでしょ。罪は問えないよ」と
言って、署名を断る人がいたのです。「想定外の津波によって原発事故は起きた。東電に罪
はない」という事故当初の宣伝が未だに信じられているのかと、とてもびっくりしました。
 とはいえ、私も「3被告の有罪」を確信したのは裁判を通してです。東電関係者たちの
証言、社内メール、会議録、会議資料、長期評価の学者たちの証言など、さまざまな証拠
を見聞きして、東電の経営陣には「取るべき津波対策を取らずにむざむざ原発事故を引き
起こした罪」があることをはっきりとわかったので、「想定外なのだから罪は問えない」と
思いこんだままの人がいても、不思議ではありません。
 この裁判を見聞きしてきた私たちは、事実を声高く広めていかなければならないのだと
思いました。

その① 想定外ではない。
 貞観地震と同程度の大地震の可能性は、地震本部が2002 年に「長期評価」という形で
指摘していました。2007 年の新潟中越地震の後、東電も耐震バックチェックに「長期評価」
を取り入れるべく、動き始めました。子会社の東電設計に津波シミュレーションを計算さ
せたところ、「15.7 m」という驚くべき数字を叩き出してしまいました。あまりにも大き
な数字に驚いた東電は「計算の条件を変えることで津波評価を小さくできないか」と、東
電設計に過小評価の依頼もしています。東電自身が算出した数字が「15.7 m」であり、東
日本大震災で実際に起こった津波は「15 m」でした。想定外どころか、想定通りだったと
いうわけです。

その② 対策も用意していた。
 10 m盤の上に10 mの防潮堤を築くプランを、東電は具体的に考えていました。武藤被
告から「防潮堤設置の許認可について調べろ」と指示されて動いていた社員もいました。東
電が津波対策工事の実現に向けて確実に動いていたことは、社員の証言、供述調書で明ら
かになっています。

その③ 対策を潰したのは経営陣。
 着実に進んでいたはずの津波対策工事は、2008 年7 月31 日の「御前会議」*で、武藤
被告によって覆されました。東電土木調査グループの高尾さんは、「予想外で力が抜けた。
その後、何を話したか覚えていない」と述べました。高尾さんのリアルな証言は、この裁
判に大きなインパクトを与えたと思います。
 同じころ、同じような条件で津波対策を迫られていた日本原電は、東海第二で津波対策
を施し、東日本大震災での被災を避けることができました。「対策をしていても防げなかっ
た」という東電の主張は通らないと思います。
 彼ら3被告には、大津波を予見し、津波対策を用意したにもかかわらず、「費用が掛かる
から」「原発を止めたくないから」といった利己的な考えで計画を潰し、むざむざ事故を引
き起こして、甚大な被害を出した罪を償ってもらわねばなりません。3被告に厳正な法の
裁きを求めてまいります。よろしくご支援ください。 
(H(福島原発告訴団役員))
*「御前会議」:新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原発事故後、対応のため、「中越沖地震対
応打合せ」と称する会議が開催されるようになりました。この会議は、勝俣被告が出席し
ていることから、「御前会議」と呼ばれていました。
*脱原発・東電株主運動ニュースNo.281(2019年2月17日発行)


この歴史的な公害犯罪に対し、裁判所が厳正な判決を下すよう求めて、
3/10(日)「 厳正判決を求める全国集会」が開催されます。
※下記画像クリックで、福島原発告訴団サイトへリンクします。
東電刑事裁判結審 
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Posted by脱原発・東電株主運動事務局

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