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東電旧経営陣「無罪」の不当判決

脱原発・東電株主運動事務局

9月19 日の判決当日、傍聴券の列は832 人、うち当選者は43 人。19 人に1人しか当たら
ない狭き門でしたが、支援者の皆さんのおかげで中に入ることが叶いました。
 すると、久しぶりにボディチェックが復活していました。しかも以前よりも厳重に執拗
な感じで撫でまわされ、私は編んだ髪の毛の束まで揉まれました。何も隠し持ってやしな
いのに……。開廷を待つ間、「ここまで厳重な警戒をするってことは、よほど後ろめたい判
決を出す気かもね」と冗談のように話しておりましたが、その予感はすぐに的中しました。
 13 時15 分、「被告人前へ」の声で、勝俣、武黒、武藤が裁判官の前に立ち、1人ずつ名
前の確認。
 「勝俣被告人ですね」「はい」
 「武黒被告人ですね」「はい」
 「武藤被告人ですね」「はい」
 「主文 いずれも無罪」
 法廷は、「えええ~!」という叫びと走り出す記者たちのざわめきで騒然。その間に3人
の被告人たちは、それぞれの弁護士の隣に何事もなかったかのように着席していました。
 「その理由を述べます」という永渕健一裁判長は、そこから休憩20 分を挟んで16 時半ま
で、延々と説明を続けたのですが、37 回の公判で論じられてきた話の、被告人に都合のい
い部分だけを抜き出して無罪の根拠としたのだなと感じる内容でした。

<2019/9/19(木)判決当日の様子>


 「長期評価は信頼性・成熟性が低い」「予見可能性はなかった」「運転停止してまで対策を
講じる確かさはなかった」「法令上の安全指針に則って対応した」「被告人らは必要とする対
策を進めていた」「土木学会への依頼に、社内からも他社からも、異論や再考を促す意見が
なかった」「運転停止は被告人の一存でできるものではなく、関係各所の了解が必要」と、
まるで東電側の弁護士が書いたかのような判決理由が次々と述べられていきました。
 15.7 mの津波予測についても、「3人はそれぞれ報告を受け、10 m盤を超える津波が襲
来する認識がおよそなかったとはいえないが、適切な数値は専門家に任せようとしており、
予見可能性があったと認めることはできない」「当時の社会通念では、原発運転に絶対的安全
確保までを前提としていない」「予見可能性があったと合理的に認めることができず、いず
れも無罪とする」という信じられない言葉。
 判決文の読み上げが終わったとき、傍聴席からは
「間違っている!」という女性の声
大きく響きました。
 検察官役の指定弁護士は「有罪になるだけの立証はやった。判決を検討し、被害者の声
も踏まえて(控訴を)考えたい」と述べました。
こんな意味不明な判決に納得できるわけもなく、戦いは第2ステージに進むはずです。
 しかし、責任逃れの言い訳に終始した被告人たちの言い分を一方的に採用し、「卓袱台返
しに、誰も反対しなかったじゃないか」「原発は重要な電源なんだから、絶対的安全までは
求められないよね」という理由で、無罪を言い渡した永渕裁判長の責任は重いと思います。
司法の歴史に、汚点として刻みこまれました。
 私は9.19 判決を決して忘れません。この怒りと悔しさを次への原動力とします。
H(福島原発告訴団役員)
*脱原発・東電株主運動ニュースNo.286(2019年9月22日発行)
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Posted by脱原発・東電株主運動事務局

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