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永渕裁判長に「How dare you !」と言ってやりたい!

脱原発・東電株主運動事務局

 2017 年6月30 日から2年3カ月、37 回の公判が開かれた東電刑事裁判。1審判決は
「全員無罪」だった。私はこのニュースにも傍聴記を書かせていただいてきた通り、判決は
「予見はできた。回避もできた。よって被告人らは全員有罪」しかないと思っていた。9月
19 日の不当判決を聴いて、しばらく体調を崩してしまった。体調の悪さは私だけではなく、
告訴団・支援団の仲間たちも頭痛や発熱、体の怠さを訴える者が多く、永渕健一裁判長の
名前から「永渕病」と囁かれていた。それほど、永渕判決は衝撃的だったのだ。

※傍聴を続けてきた福島原発告訴団役員が描かれたイラスト↓

永淵健一裁判長

 判決後すぐに「指定弁護士に控訴を願う署名」を始めた。10 日間で、Change.org サイ
トで1万4000 筆、紙署名で6000 筆、合計2万筆が集まった。「無罪はありえない」とい
う世間の関心の高さを感じた。しかし同時に「悔しいのはわかるが、経営者に津波対策で業
務上過失致死傷を問うのは難しかったのではないか」「誰も責任を取らないのはおかしいか
ら有罪にしようというのもおかしな考えではないか」という意見もあった。
 だけど「刑事責任は問えない」と考えていらっしゃる方々に、私は何度でも言いたい。「裁
判を通して、刑事罰を問うための立証は十分になされていたんですよ」と。「どうか、福島
原発刑事訴訟支援団サイトに掲載されている添田孝史さんの傍聴記を読んでください」と。

そうすれば、東電社員を含めた数々の証人が、3被告がわずかなお金を出し惜しみ、原発の
「絶対安全神話」に傷がつくのを恐れて、津波対策を先送りして過酷事故を招いた事実を、
白日の下に晒してくれていることがわかるはずだ。「業過で有罪」の立証は、これでもかと
いうほど、何度も何度も法廷で語られていたのだ。
 判決後、第11 回、12 回の証人でもあった島崎邦彦氏のインタビューをテレビで見た。
地震調査研究推進本部(推本)の部会長として「長期評価」の取りまとめを担当した島崎
氏は、判決で「長期評価の信頼性や具体性に疑いがある」とされたことに、失笑を禁じ得
ない様子だった。「よくそこまで言ってくれますね。客観的な信頼性も付帯的な根拠もある。
どこを読んでいるのかな、あの人(裁判長)は……。実際の事実から物事をまとめている
わけではない。結論ありきから、それに有効な証拠を集めているとしか思えない」
 この島崎氏のインタビューは、傍聴してきた私の思いとも重なった。判決理由の読み上
げを聴きながら「永渕裁判長は、初めから無罪判決を決めていて、証言の中から無罪の理
由に使えそうなところを抜粋していたに違いない」と感じた。
 判決に対する報道は、「多くの証拠を示したのに、トップの責任なぜ問えぬ」といったも
のが多かったように思う。この裁判を追いかけてきた記者たちは、「なぜ」という思いを共
有してくれたのだと思う。中でも、TBS 報道局の金平茂紀さんが書いた「裁判史の恥辱・
永渕健一裁判長『東電無罪』判決」には勇気づけられた。永渕裁判長が「長期評価」を全
否定し、ありもしない「社会通念」を次々と断定していく様子を、「『真理』の判定者(=神)
であるかのよう」と表現されていた。まさにその通りだと思う。永渕裁判長は、3被告を
無罪にするために、踏み込み過ぎの判決文を書いたのだ。

※映画「日本と原発」作成の短編映画’東電刑事裁判 不当判決’


 せめて「今回、刑事罰を問えるだけの合理性を認めることができず無罪の判決を出さざ
るを得ないが、被告人らには何度も引き返すチャンスがあったことは否めない。誤った経
営判断が甚大な事故を引き起こした事実を受け止め、猛省し、贖罪を尽くしてほしい」み
たいな叱責の文言があるのかと思っていたら、判決はまったくその逆だった。文章はこの通
りではないが、私にはこう聞こえた。
 「被告人とされたみなさんは、当時の法令、当時の社会通念に従って、実に適切な判断を
してきましたね。長期評価なんか取り入れなくても何も問題もありません。被告人を悪く
言う人の言葉には信頼性がないし、ほんと大変でしたね。そもそも、原発は絶対的安全性
の確保を前提としていなかったんですよ」といった内容。
 被告人らを賞賛し労うような言葉ばかりが綴られていたように感じた。37 回、同じ公判
を聴いてきたはずなのに、どこをどう押したらこんな判決になるのか理解できない。
 しかし、永渕判決があまりにも酷かったことで署名運動にも火がついたし、控訴に向か
う気持ちも強くなった。これはこれでよかったのかもしれないと思うようにもなった。
さあ、今度は控訴審。次こそ逆転有罪だ。
*脱原発・東電株主運動ニュースNo.287(2019年11月17日発行)
H(福島原発告訴団役員)
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Posted by脱原発・東電株主運動事務局

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