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#汚染水の海洋放出に反対します――ベルリンから私たちのアクション

脱原発・東電株主運動事務局

 福島第一原子力発電所の事故から10年目を迎える2021年3月にも、ベルリンに在住する在外邦人を中心とする市民グループSayonara Nukes Berlinでは、反原発かざぐるまデモを計画中だ。
 日本政府が福一の敷地内にたまる一方の汚染水をいよいよ海洋放出する方向で、最終調整を進めているとの報道を受け、定例会議では、FoE Japanをはじめとする署名活動に賛同署名などを寄せつつも、新型コロナのパンデミックの最中にも国外からさらに何かできないかとの話し合いが持たれた。若手メンバーの発想で、国や地域を問わず、自宅から参加できる、汚染水の海洋放出に反対の意思を示すアクションをしようと、直ちにオンラインデモ形式の写真投稿アクションを始めた。

▼“#汚染水の海洋放出に反対します” 写真投稿アクションへの呼びかけ:
#汚染水の海洋放出に反対します” 写真投稿アクションへの呼びかけ
※画像クリックで当該ページに飛びます。

 汚染水の問題も、やはり一般の市民の間でさほど活発に語り合われているようには感じられなかった。環境はもとより、そこから私たちの食卓に至るまでに、多くの市民の暮らしに密接に関わる問題であること、顔の見える誰かを経て人から人へとこのアクションを紡ぐことで、この問題を日本社会のみならず、世界中の問題として提起し、より多くの方々に知ってもらい、考えてもらいたかった。
 現状では日本政府の政策になんら希望的観測は持てず、私たちひとりひとりが自ら変えていく意思を持ち、勇気をもって示していくことが未来への展望をひらくことへとつながるのではないか。無論、悠長なことは言っていられない。
 日本のSNSシーンでは、日頃から匿名の方も多く、自らの写真を公開できる方は少ない。正直なところ写真は思うようには集まらないとの予想もあった。だがアクションを始めてみると、これまでにない活発な反応が起きた。告知や写真アルバムは、次から次へと共有され、ドイツの市民団体もこの問題を我が事として発信し始めた。参加者からぽつりぽつりと写真が寄せられた。顔を出せない事情をお持ちの方なりの工夫も見られた。それでも今、声を上げなければ、そういう気持ちが伝わってきた。

▼Facebook上に設けた写真アルバム:
▼Facebook上に設けた写真アルバム:
※画像クリックで当該ページに飛びます。
(facebookアカウントお持ちでなくともご覧になれます。12/19修正)

 私が市民運動にかかわるようになって、運動を介して素晴らしい仲間が増えた。これまで政治的な話題を遠ざけてきたはずの私生活の友人からメッセージや反応をもらうこともある。その一方でSNSには運動の力をそぐ側面もあるとも危惧してきた。SNSのタイムラインを見ていると、声を上げる市民の多くの発信は、しばしば特定の仲間内でのみ消費されているように見受けられるからだ。
 運動を広げていくためにも、私たちは未知なる誰かと出会ってつながりたいはずだ。それは家族や友人との余暇を楽しんだり、おしゃれを楽しんだり、素敵なカフェを知っている誰かでもある。そうした私たちの楽しみを未来へ向けて持続するためにも、私たちの暮らしを脅かす、原発の稼働や新設を許すわけにはいかない。汚染水を海洋や大気にばらまくわけにはいかない。
 本当に人を動かすのは、不特定多数に向けられた言葉よりも、身近な人からの言葉や行動である。私たちひとりひとりを取り巻くリアルな社会でも、私たちは顔の見える身近な人と今よりもっと対話を試みていかなければならないと思う。今回の顔の見えるアクションに関わることで、新たな一歩を踏み出してくれたことに心から感謝したい。12月初頭、私たちに寄せられた写真は100枚を超えるところである。

(H:2013年にドイツのベルリンでSayonara Nukes Berlinを発足以来、仲間たちと在独団体や企業らと協力しながら毎年3月にかざぐるまデモを開催。不定期の映画上映会や講演会、原子力に関する情報発信や議論の場づくりに取り組んでいる。
*脱原発・東電株主運動ニュースNo.296(2020年12月13日発行)より
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Posted by脱原発・東電株主運動事務局

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